2023/09/04
形見や家宝の庭木の黒松より大事なのは“息子の元気”|刈谷市の庭木の手入れ
他界したお父様の思い出の黒松の植えられたさほど大きくない庭。
聞けば、お父様がトヨタ自動車に勤ていた時、親しい同僚から盆栽の松を4鉢頂き、この庭に下ろしたといいます。
すでに、2メートル以上の高さにまで成長して、近所のある人からは、
『立派なマツですね。』
と褒められるそうです。
それもそのはず、松専門の庭師に毎年2回、春の青葉摘みから秋の整え剪定と、比較的高額の料金を払って手入れをしてもらってきました。
築八十年になろうかという家と庭。
もう壊して、更地にして、すでに四十を越えようとしている長男のお嫁さんを迎える家に建て替えたほうが良い・・・
おじいさんから小さい頃より可愛がられてきた孫です。
今は亡きおじいさんですが、あの世では、
『私の松や家などどうでも良いから、大事なのはこれからを生きていく孫だ・・』
そう想われているはずです。
ついつい人は過去の呪縛に囚われ、今の大切さに盲目となりがちです。
大切にするのは、自分の子供の将来です。
家訓や家宝、親の思い出ではありません。
子を束縛してもいけません。突き放したいものです。
おじいさんもお祖母さんも、そう望んているはずです。
《愛知県刈谷市の庭の撤去更地化を相談されたお客様の庭で想う・・》
前の記事 : 刈谷市の庭の片付けで頂いたツバキ科の植物の一種カメリア・グライシー (Camellia grijsii)を育てる
次の記事 : 先代を尊敬し大切に想うから【庭を残し手入れする若社長】そのお手伝いが出来て光栄|岡崎市にて